リンゴをかじった歯形のような矢穴(やあな)痕。一般的には近世城郭の指標とみられていて、とくに秀吉の時代から慶長期(1596年~1615年)あたりの打込接(うちこみはぎ)の石垣でよく見ることができます。しかし、矢穴の起源は現状で鎌倉時代にまでさかのぼるようです。時代によってその形状が異なることから、石垣の年代を知る手がかりとなります。